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レーザー治療後の戻りジミとは

この数年のコロナ禍によるマスクの摩擦や運動不足、ストレスなどの影響で、男性女性問わずシミに悩む人が増えてきました。

 

シミに気づく女性

できてしまったシミや肝斑は、レーザーや光、内服薬などで適切な治療をしなければなりません。

 

また、シミに特化したスキンケア用品を使用することでシミが薄くなったり、潜在ジミを予防したりできます。
しかし、レーザーでしっかりシミを治療したのに再発する「戻りジミ」に悩む方も多いです。

 

せっかく高いお金を払って治療したのに、シミが戻ってしまうなんて悲しい事態を避けるために、戻りジミの原因と予防方法について学んでいきましょう。

 

 

戻りジミの正体

治療後にまた現れてくる戻りジミの正体は、大きく3つに分けられます。
ご自身の戻りジミがどれに当てはまるのかチェックしてみてください。

 

①炎症後色素沈着

シミ治療は、レーザーで治療して終わりではなく、アフターケアがきれいな仕上がりを左右しています。
そして、アフターケアを失敗して色素沈着してしまった跡が「戻りジミ」となる方が非常に多いです。

 

シミのレーザー治療の一番の懸念点は「炎症後色素沈着」と言っても過言ではありません。

 

シミのレーザー治療後はかさぶたになり、かさぶたがはがれるとピンクや赤みがかった状態が数ヶ月続きます。
これはニキビや虫刺され、かぶれなどの炎症が起きて赤から薄茶色になるのと同様の状態です。
人によっては元のシミより濃くなったり、完全に消えるまで1年以上かかったりと様々なので、その過程で「失敗した」「シミが残っている」と感じてしまう方が多いです。

 

炎症後色素沈着は、ニキビや虫刺されといった炎症跡が残ってしまうシミの一種なのですが、レーザー治療後に日焼けをしたりターンオーバーが乱れていたりすると起こりやすいと言われています。

 

治療後のアフターケアを上手に過ごせないと「戻りジミ」になってしまう可能性が高いです。

 

②シミ予備軍の表面化

シミは表面化しているものだけでなく、実は肌内部にも無数にシミ予備軍が潜んでいます
そのため、レーザー治療によってまだ表面化していなかったシミ予備軍が浮き出てくることがあり、その新しいシミを見て「シミが復活した」と勘違いしてしまうこともあります。

 

シミ予備軍は日々着々と肌の奥で作られています。
これ以上シミ予備軍を作らせない、新しいシミを表面化させないためにも、治療後の紫外線と美白作用のあるスキンケアを徹底しましょう。
紫外線は年中降り注いでいるので、365日美白効果のあるスキンケアや日焼け止めを使うことをおすすめします。

 

③実は肝斑だった

通常、肝斑はレーザーで治療できません。
肝斑をレーザーで治療しようとすると、炎症が起こり、より濃く悪化してしまう危険性があります。

 

シミとしてイメージされる日光性黒子(老人性色素斑)と肝斑は、原因も治療法も全く異なります。
しかし、混在している場合が多い上、見た目が似ているため、専門医でも見分けることが非常に困難です。

 

そのため、日光性黒子に重なっていた肝斑にレーザーを当ててしまい、濃くなってしまったという事例は多いようです。
肝斑は、レーザー治療はできませんが、レーザートーニングや内服薬などで治療していきます。

 

戻りジミやシミが濃くなってしまったと感じた場合は、肝斑だったという可能性を疑ってみましょう。

 

 

戻りジミを防ぐ

せっかくシミ治療をしたなら再発させたくないですよね。
そのためには、以下3つの注意点を守るようにしてください。

 

①治療箇所は徹底して保護

シミ治療をした箇所は非常にデリケートですので、触ったり紫外線を浴びたりしないようテープや塗り薬で蓋をするようにしましょう。
無意識に顔を触ってしまう癖がある方は要注意です。
また、就寝中は枕や布団でこすれるリスクがありますので、寝る時も忘れずテープで保護するようにしてください。

 

かさぶたは気になりますが、絶対に無理にはがそうとしてはいけません

 

②美白剤を使用する

治療箇所の炎症後色素沈着を防ぐ・早く治すために、かさぶたが取れた後はハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬を塗ることをおすすめします。

 

・ハイドロキノン→メラニンの生成を抑え、すでにあるメラニン色素を薄くする
・トレチノイン→ターンオーバーを促進させる

 

どちらもクリニックで医師の指示により出される強力な塗り薬のため、使用上の注意はしっかり守るようにしてください。
他に、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬をすすめられる場合もありますので、医師に相談してみましょう。

 

③紫外線対策の徹底

徹底した紫外線対策

 

紫外線によって炎症後色素沈着や戻りジミのリスクが高まるので、紫外線対策の徹底をしましょう。

 

かさぶたが取れた後も、ピンクや赤みのある時は炎症が起きている状態です。
油断せずに引き続き、テープで保護をしっかりするようにしてください。

 

シミ取りレーザーはいつ受けてもよいですが、7月~8月ごろの紫外線の強い季節は避けた方が安全でしょう。

 

また、医師に説明された注意事項はしっかり守るようにしてください。

 

 

戻りジミを防ぐには

まず、「シミは一朝一夕で治療できるものではない」ということを念頭に置く必要があります。
レーザーを当てて終わりではなく、その後のケアも治療の一環と考えましょう。

 

戻りジミの多くは色素沈着によるものですので、治療後のケアが肝心になります。

 

治療後は、外部刺激と紫外線から徹底して保護しましょう。
そして、美白剤や肌代謝を促進する内服薬やサプリメントによって色素沈着を防いだり、回復を早めたりすることもおすすめです。

 

シミ治療は長期戦ですので、焦らずしっかりとケアし、新たなシミを作らない&再発しないよう日頃から予防を心がけましょう。